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シンクロニシティの意識的活用に向けて
Thu.17.08.2006 Posted in γ
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”最近どうしてる?”

オレにも子供の頃からの信頼できる親友がいて、今アメリカにいるのだが、オレがもうこれ以上はシンドイってくらいに本気で凹むと(それって1年に1度くらいだとして)、必ず連絡が来るのである。


*

普段生活しているときに、こんな風に、「関連性があっても」「因果関係があるわけではない」現象が起こることはめずらしくはない。

かの心理学者カール・ユングは、そういう偶然の一致のような現象を一般化して「共時性~シンクロニシティ」と名づけた。


ユングは、全てではないにせよ、いくつかの偶然の一致(coincidences)は単なる偶然ではなく、文字通りの「同時発生(co-inciding)」か、あるいは普遍的な事象を作り出す力の連続性によるものであると信じたのである。

そして、これらの力により、直観的な意識と行動が調和する過程を、ユングは「個体化」と名づけた。

集合的無意識による、個体化された人間の意識のコミュニケーションを通じて、現実の出来事が形成されるというのが、ユングの主張であった。(参考:Wikipedia)


*

共時に向かう動き、これは特徴や規則性が著しく近しい同士の間においては、「共時的」よりも、もはや「同期的」という形で観察されることが多い。

例えば、自然界には多くの同期的なシンクロニシティが見られる。

科学雑誌「サイエンス」には、ホタルの群れの光が同期して点滅する現象に関する論文が掲載されている。
ホタルをホテルの部屋に(シャレじゃなくて)持ち帰った生物学者によると、最初はバラバラであった光の点滅がやがて同期していく様子が観測されたという。

他にも、一匹の猿がはじめた「サツマイモを洗う」という行為が、群れ全体に定着し、臨界点に達すると、海を越え、遠く離れた別の群れの猿たちも同じ行動をとりはじめる「百匹目の猿現象」もこれに近い。


今では研究の結果、どうやらシンクロニシティという、ものごとを同期に向かわせる傾向は動物や人だけでなく、宇宙など無機物にもあるとのことだ。この辺が非常にオレの興味領域に入ってくるわけで。


*

実はシンクロニシティを科学技術の世界で応用することは、もう随分前に始まっている。

例えば、インターネットをインフラ面で支えている光通信ネットワークやCDプレーヤーなどで使われているレーザー光がそうだ。レーザーでは光の位相を同期させることによって、通常の光では得られない特殊な性能を発揮することが可能となる。
またシンクロニシティ(同期)とアシンクロニシティ(非同期)とを組み合わせることによって、新たな展開が開けた例もある。
電話のネットワークはすべて同期することによって成り立ってきた。電話利用者の立場にたって考えれば、お互いに同じ時間を共有しなければ会話が成立しないのは当然のことだし、ネットワークインフラの立場においても大量の通信を同時に処理するためには、ネットワークの同期化が必須であった。ところがインターネットは、こうした同期の概念を覆した。
メールは相手と同じ時間を共有しなくてもコミュニケーションが成立する非同期の世界である。
インターネットのネットワークも基本的には非同期だ。
我々はこのように同期と非同期とをうまく使い分けている。
(アビームコンサルティング株式会社顧問 宮永氏による)


*

人の意識や行動には、例えば多元発生的「流行」のように、シンクロニシティが作用している。

また、小さなレベルでこれを意識的にコントロールできるようになれば、例えば特にチーム行動において、インターネットの世界のように、意識的に飛躍的なシナジーを得ることが可能だと考えられる。


チャーリーン・ベリッツは「パワー・オブ・フロー」という本でそれを説明している。
ミハイ・チクセントミハイのフロー理論がこの元になっているのだが、SONYでAIBOを開発した土井忠利さんは、SONYのAIBO開発チームがにはまさしくそうしたシンクロニシティがもたらされ、集団でフローの状態になっていたと著書「運命の法則」に書いている。


この辺りには、オレの働き方の理想が埋まっている。

また、個人の世界で言えば、この共時への動き、というものが、「経験の点を”繋げる”行為」において、ある重要な役割を担っているように思える。すごい大事なことだと思う。あらためてフォーカスしたい。


*

量子力学を拓き、「パウリの排他律」で知られた物理学者ヴォルフガング・パウリは、睡眠薬を多用し病を患う。
そのときパウリの治療にあたったのがユングだった。

ユングはパウリと共同研究を行い、『自然現象と心の構造-非因果的連関の原理-』という本を著す。
それがまさしくユングがシンクロニシティを語った本だ。

それを日本語訳したのは、臨床心理学者で京都大学名誉教授の河合隼雄だ。


河合隼雄の箱庭療法の読書経験があったことは、オレがキャリアの世界に足を踏み入れるときに、その心理学的な繋がりから、自分の興味領域の選択の正当性に根拠をつけてくれた。




その河合隼雄が今、脳梗塞で倒れたとニュースが告げている。


オレは今日、シンクロニシティについて、書いている。








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comments

そう、チミタチITを学ぶ人達はトテモイイ経験をシテイル!と思うよ

そうそう、そのトポロジーをさ、個人の頭の中でも広げていくわけよ。そうするとさ、リンクだらけのイー感じになるでしょ。
そのリンクをどうやって繋げていくかというとさ、メタファーやアナロジーで、お、繋がるじゃん!って。オレの言ってることってそんな感じなの。

100匹目の猿現象

このシンクロニシティって概念、船井幸雄も確か研究していたような。同様の新発見が異地点間で同時期になされることが稀にあるとか何とか。彼は「波」が云々って言ってましたけど。

このシンクロニシティってトポロジーの考え方ですね。置き方とか結び付け方が大事。ネットワークの接続形態もトポロジーっていいますもんね。やっぱコンピューターの世界ってば自然界、人間界の応用なんですね。

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フローフロー(英語:''Flow'' )とは、人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。心理学者のミハイ・チクセントミハイ

心理学の考察

1934年、ハンガリーのフィウメ(リイェカ)で生まれる。当時はイタリア領になっていた。1956年、アメリカ合衆国に渡る。1970年よりシカゴ大学心理学科教授、教育学科教授となる。1999年、シカゴ大学を定年退職、カリフォルニア州クレアモント大学院大学教授に就任。・「フロー


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